お布施とは?
お布施(おふせ)とは、葬式や法事の際に読経や戒名を頂いたことへの謝礼としてお寺や僧侶に渡す金品のことをいいます。
お布施の包み方
半紙の中包みに入れ、奉書紙(ほうしょがみ)で上包をし、水引をかけない形が最も正式な形式とされています。半紙がない場合は、白封筒にお札を入れ、奉書紙で上包みをします。
奉書紙が用意できない場合は、御布施を印字された袋や、白封筒に自分で表書きを書いて用意します。
奉書紙での包み方
まず半紙でお札を包む(中包)、または白い封筒にお札を入れます(中袋)。次に中包または中袋を、奉書紙で包みます(上包)。
Step1-中包-
・ツルツルしたほうが表面で、ざらざらしているほうが裏面です。
中包みの包み方
上包と中包
Step1-中袋-
・白封筒は二重になっているものは使わないようにします。二重になったものは「不幸ごとが重なる」といわれています。
・郵便番号欄が印刷されていない無地のものを使用します。
お札の向き
表裏
Step2-上包-
・ツルツルしたほうが表面で、ざらざらしているほうが裏面です。
・お布施はお寺に不幸があったわけではないため、下側が表面にくるように折ります。また、水引も不要とされています。
包み方
慶事用と弔亊用
表書き
「御布施」または「お布施」と書きます。
下部には、「〇〇家」という施主の姓を書いたり、施主の氏名をフルネームで書くなど、誰が渡したかわかるように名前を記載します。
お布施を渡すタイミング・渡し方
僧侶へのお布施は、読経終了後に挨拶やお礼を一言添えて渡します。法要後の会食に僧侶が同席する場合は会食の後に渡します。
お布施を渡す際は、直接手渡しではなく、切手盆と呼ばれる小さな盆に乗せるか、ふくさの上に置きます。渡す際は、僧侶に対して正面の向きで渡します。
自宅の場合は盆も用意できますが、他の場所で通夜・葬儀をする場合は、ふくさを用意します。
マナー
・お布施のお金は新札またはきれいなお札を使うのがマナーとされています。しかし、通夜から葬儀の時のお布施は必ずしも新札を用意できるとは限りませんので、新札でなくても問題ありません。できるだけきれいなお札をお渡しするようにします。
・お布施で入れるお札は、顔のあるほう(表側)が表面に来るように入れます。(お寺に不幸があったわけではないため)
・表書きは薄墨ではなく、普通の黒墨で書きます。
・金額は旧数字で記入します。
・「四」「九」は死や苦しみを連想させる数字とされているため、お布施であっても四や九のつく数字のお包をするのは避けましょう。
お布施と聞くと、僧侶にお渡しするものということは分かる方も多いですが、いざ用意する際は失礼のないよう、マナーを確認してお渡ししましょう。
金額や、お布施を包む際も地域や慣習によって異なる場合があるため、分からない場合は親族やお寺に確認することをおすすめいたします。